札幌の立ちんぼ事情:ラブホテル街で援交をしている女性2人へのインタビュー
インタビュー対象者
Aさん(28歳)、Bさん(34歳)
場所:札幌市内ラブホテル街
日時:2024年8月上旬
札幌の立ちんぼ事情の背景
札幌市は日本国内でも有数の観光都市であり、四季を通じて多くの観光客が訪れる場所です。しかし、この美しい街並みの裏には、夜の顔としての札幌が存在しています。特に札幌市内のラブホテル街周辺では、夜になると立ちんぼと呼ばれる路上での売春行為が頻繁に行われています。この現象は、北海道の厳しい冬にもかかわらず、一定の需要と供給が存在するために根強く続いています。
立ちんぼをしている女性たちは、家庭の事情や経済的な理由から、この道を選ばざるを得ない状況に追い込まれています。彼女たちが直面する日常の厳しさや、仕事に対する葛藤は、外部の視点からは理解しがたいものです。今回、私たちは札幌市内のラブホテル街で立ちんぼを行っているAさん(28歳)とBさん(34歳)の二人に、その実態を詳しく伺いました。
Aさん(28歳)の場合
Q: 立ちんぼを始めたきっかけは?
Aさん: 大学を卒業した後、一般的な会社に就職しましたが、給料が低く、生活が苦しかったです。札幌に移り住んでから、同僚や友人の一部が夜の仕事をしていることを知り、興味を持ちました。最初は風俗店で働いていましたが、時間の拘束が厳しく、自由が利かないと感じるようになりました。それで、より自由度の高い立ちんぼを選ぶようになりました。
Q: 週に何日立ちんぼをしていますか?
Aさん: 私は週に4〜5日、夜10時から翌朝5時くらいまで立っています。平日は人通りが少ないので、金曜の夜から土曜日にかけてが一番稼げます。金曜の夜は特に、サラリーマンや出張者が多く、平日に比べて2倍以上のお客さんがつくこともあります。
Q: どれくらいの収入がありますか?
Aさん: 収入は日によってかなり変動しますが、1回のサービスで約1万5千円から2万円を頂いています。1晩で3〜4人のお客さんを相手にすることが多いので、1晩で5万〜8万円程度稼ぐことができます。月に換算すると、60万〜80万円くらいの収入になります。夏場の観光シーズンや冬のスキーシーズンには、観光客の増加でさらに収入が増えることがあります。
Q: どんなお客さんが多いですか?
Aさん: 客層は幅広いですが、主に30代から50代のサラリーマンが多いです。彼らは仕事のストレスを解消するために利用しているように感じます。また、出張中のビジネスマンや観光客も少なくありません。観光シーズンには特に外国人観光客が増え、言語の壁がある中でのコミュニケーションが難しい時もありますが、逆に高額なチップをもらうこともあります。
Q: 危険を感じたことはありますか?
Aさん: 立ちんぼの仕事には常に危険が伴います。過去に暴力を振るわれた経験や、お金を支払わずに逃げられたこともあります。ですから、常に警戒心を持ち、自分の安全を確保するために信頼できるタクシー運転手と連絡を取り合ったり、知り合いのホテルスタッフに相談したりしています。また、あまりにも怪しいと感じたお客さんは、断る勇気も必要です。
Q: 立ちんぼをしていての悩みや課題はありますか?
Aさん: 一番の悩みは将来への不安です。現在の収入は安定しているものの、この仕事をいつまで続けられるかという不安は常にあります。また、この仕事を続けることによって、将来的に普通の生活に戻ることが難しくなるのではないかという恐れもあります。
Bさん(34歳)の場合
Q: 立ちんぼを始めたきっかけは?
Bさん: 私はシングルマザーで、子供を育てるために十分な収入を得る必要がありました。最初は風俗店で働いていましたが、店のルールや同僚との人間関係にストレスを感じ、立ちんぼの方が自分のペースで仕事ができると考えました。子供にはこの仕事を絶対に知られたくないので、立ちんぼの活動場所も選んでいます。
Q: 週に何日立ちんぼをしていますか?
Bさん: 週に3〜4日くらいですね。家庭の事情や子供の世話もあるので、活動の頻度はAさんほど多くはありません。昼間は他のパートタイムの仕事をしているため、夜の9時頃から深夜までが私の活動時間帯です。
Q: どれくらいの収入がありますか?
Bさん: 私の場合、1晩で2〜3人のお客さんを相手にすることが多いので、1晩で4万〜6万円程度稼ぐことができます。月に40万〜50万円程度の収入がありますが、子供の教育費や生活費に消えてしまいます。それでも、普通の仕事をしているよりも遥かに高収入なので、この仕事を辞める決断がつきません。
Q: どんなお客さんが多いですか?
Bさん: 客層はやはり中年の男性が多いです。彼らは自分の年齢と近い女性を求めているようで、話しやすさを重視しているように感じます。また、私のように母親であることを知ると、逆に共感してくれるお客さんもいます。その一方で、若い女性と違って価格交渉が厳しくなることもあります。
Q: 立ちんぼをしていての悩みや課題はありますか?
Bさん: 立ちんぼを続けることで、子供との時間が減ることが一番の悩みです。また、将来的にはこの仕事を辞めて、安定した収入源を確保したいと考えていますが、そのためには資金を貯める必要があります。そのために、今の仕事を続けるしかないというジレンマに悩んでいます。
札幌の立ちんぼ事情全体についての見解
札幌の立ちんぼ事情は、他の大都市と比べても特異な状況にあります。北海道という寒冷地であるため、立ちんぼの女性たちは冬場に特に厳しい状況に置かれます。それでも、札幌市内のラブホテル街や歓楽街は、立ちんぼをする女性たちにとって安定した収入源を提供しています。
札幌の立ちんぼは、観光地としての特性を生かしており、観光客や出張者をターゲットにすることが多いです。このため、女性たちは季節ごとの収入の変動に敏感であり、繁忙期には通常の2倍以上の収入を得ることができる反面、閑散期には収入が大きく減少するリスクもあります。また、札幌市内での立ちんぼは、他の都市と比べて治安が比較的良いとされていますが、それでも暴力や犯罪に巻き込まれるリスクは存在します。
女性たちは、このようなリスクを抱えながらも、経済的な理由から立ちんぼを続けざるを得ない状況にあります。